金子みすゞひとり舞台について

私が詩人・金子みすゞを知ったのは平成１５年のある日のことでございました（羅生門ぽい？）。

そのころボーズは築地本願寺の東京仏教学院に通っていて、授業で勉強したとみすゞさんの本を買って来てくれました。

私は彼女の詩に一目惚れ、いつしかみすゞの生涯を追う一人芝居のシナリオが出来上がりました。

初演は平成１６年７月１０日、ボーズが勤めしている成就院で。その後徐々に活動を広げ、浄土真宗本願寺派の新聞「本願寺新報」に掲載されたのをきっかけに、様々な場所で公演させていただきました。

「金子みすゞ　いのちへのまなざし

　　〜詩と歌と物語〜　保谷果菜子ひとり舞台」

と名づけ、一般のお寺から各地の別院、ケアプラザや渋谷のカフェなんて公演場所もありました。

「ひとり舞台」ですから一人で演じます。その他もろもろはボーズがやってくれます。予定の管理や打ち合わせ、運転に荷物運び、前説に照明に音響と、ボーズがいなければ成り立ちません。二人だけで出前の出来るお芝居になりました。たまに「劇団ふたり」と名告ります（笑）。

いつの間にか４年が過ぎ、公演回数も７０回を越えました。今まで関東近県から北は福島県（あんまり北じゃない）、遠方では関西や広島、香川などなど、また九州はご縁が深く４カ所で６度の公演がありました。

今年（平成２１年）に入ってからはめっきり公演の依頼が減り、寂しい限りです。

お芝居は約６０分。それにボーズの前説で少なくとも５分は頂いています。お時間を頂ければ金子みすゞにまつわる法話もしております。

大道具から小道具、音響照明機材も全て自前で用意していますので、場所と観る方さえいらっしゃれば、どこでも出かけて行きます。

金子みすゞが好きな方、お寺でちょっと変わった事をしてみたい方、ぜひぜひお声をかけて下さい。

それにしてもボーズと結婚しなければ、生まれなかったこの芝居。夫婦で回れる喜びを感じています。

ちなみに出遇う前から友達からボーズと呼ばれていたんですよ。ニックネームですから〜〜〜。ご理解下さいませ。

コメント 2

はじめまして。
私、最近ユーチューブで詩の朗読を始めました。先月から、金子みすゞの詩を読みはじめ、みすゞ関連の動画を検索する中で、保谷さんのひとり舞台の動画に行き当たり、拝聴しました。
いや、お上手ですね。「月日貝」は、私も朗読したのですが、保谷さんの朗読では、「あか～いお日さま海の中」「まるい、黄色いお月さま」「逢うたはふか～い海の底」の部分の情景を聞き手がイメージできるように読まれていると思いました。私の朗読技術は、まだまだですが、お時間ありましたら一度お聞きいただいて、ご意見いただければ幸いです。
⇒ https://youtu.be/51CPgz2VFuE　
by makoto (2017-04-03 06:02) 

＞makotoさま
コメント有り難うございます (^_^)
動画を見て下さったのですね。
たぶんその映像はお寺さんで公演させて頂いたものだと思います。随分前なんですよ、ここ最近は「月日貝」は読んでいませんから…。

お褒め頂きとっても嬉しいです (^_^)

makotoさんの朗読も聞かせて頂きましたよ。
たくさん読んでいらっしゃるのですね。

リズムが一定なのと、少しペースが早いように思いました。
人前で読んだりすると、気が急いて早口になるので、そのあたりも心に留めてお読みになると、もっと良くなると思います。

でもお声がとっても味わい深くて、素敵ですね。
声にもやっぱり人柄が出ますものね。
お優しい方なんだろうなと思いながら聞かせて頂きました。

偉そうな事を書きましたね。
どうぞお許し下さい m(_ _)m
by ボーズandカナコ (2017-04-06 10:09)