ある方がお浄土へと旅立たれました…。

その方はネットで検索してなごみ庵に辿り着いた方でした。
お父さまのお墓をお探しだとか…。
でもご自身も5年ぐらい前から病に侵され闘病生活を送っておられました。

一度来たいと仰って下さり、なごみ庵で構えてお待ちしていると…とてもご病気とは思えないほどの明るい笑顔で入って来られ、「いとこのお姉さん」というような雰囲気でした。

それから体調の良い時には何度か写経会やら法話会に来て下さって…。
自分がその立場ならと思うと…その笑顔に頭が下がる思いがしておりました。

本当に急なことで……。
寂しい…寂しいです…。

人はいつか死ぬ…わかっていますよ…でも寂しい…。
理屈ではないのですよね…寂しい。

なごみ庵に縁あって来て下さっている方は大半が私よりお兄さんお姉さんです。
年の順番なんて、あってないようなものですが…それでも私は沢山の方を見送る可能性が高いんですよね…。
法話会やら写経会、長いきの会やら笑いヨガ、仲よくなればなるほど、その時が来れば寂しい…。

これから寂しい事が沢山待っているのです…。
お寺をやっていくことの覚悟が本当に必要だなとしみじみ感じました。
泣き虫の私につとまるのだろうか…。

泣きたい時には泣こうと思います。
寂しい時には寂しいままで…。
ありのままでいいんだよって阿弥陀さまもおっしゃっていますから…。

「あなたにお会いできて本当に良かった…有り難う」と、浄土に旅立たれた「いとこのお姉さん」のようなあなたに伝えたい。それが今思うこと。